101実験室

あそんでわくわく、つくってわくわく

スケボー用のカイトウイングを作る

スケートボードに乗りながら、傘を持てば風を受けて進むことができるかも?
と妄想していたところ、カイトウイングというものをみつけた。
カイトウイング - Kiteboarding Japan

ところが市販品は¥49800~と値がはるため、自分で作ってみることにした。

作ったもの

www.youtube.com

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▲ 全長約2.4m(1.44m^2) の自作カイトウイングとスケール (1m)

市販のSK8の全長2.7m、翼面積1.75m^2より小ぶりのものを作った。
これは、分解しなくても運べる可搬性と、低身長な自分が持ったときに翼が地面に触れないことを重視したため。

材料は、工具類を含めて1万円以下で調達。ただし、継手部品に3Dプリント材料を、裁縫にはミシンを使っている。

図面

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www.thingiverse.com
2D図面と3Dプリンターで造形する継手類の3Dデータは、Thingiverseに載せた。
2D図面は、部品表や寸法値を記入していないが気が向いたらそれも加えるかも。

ちなみにプリンターはPrintrbotのSimple metalを愛用している。フィラメントの材質はPLAを使用。

材料

  • ポリエステル布 1.2 x 3m(厚み約0.2mm)
  • 皮布 1 x 0.3m(厚み約0.8mm)
  • Φ24 木材丸棒(米ヒバ)
  • Φ8 両面ハトメ
  • Φ4 アルミ棒
  • PLA継手、フック
  • ゴム紐
  • ミシン糸
  • M8x25 六角穴付きボルト
  • M8 ナット

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試し乗り

そんなわけで、深夜のグランドで試し乗りをしてきた。サーフスケート用のCarver Greenroom 34"というのボードに乗り、風速7m/sの風が吹くなかを走ってみた。

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砂利のため、舗装された道のようにスムーズに進まない。それでも、強い風を受けるとぐんぐん加速していく。時速を測定したところ、20km/hほど出ていたようだ。これ以上加速するとコントロールが効かなくなって、すっ転んでしまう。ブレーキの方法を考えたほうが良いかもしれない。

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▲走行データの一例

翼の立て方

風向きに対して垂直に翼を立てて(迎え角90°)進むこともできるが、風下に向けてまっすぐにしか進めないためすぐに終わってしまう。

風向きに対して平行に翼を立てて、そこから迎え角を10〜30°あたりで調整すると、一気に推進力が増すポイントがあり、その力を利用すると風向きに対して垂直方向に進むことができる。こうすることで、ジグザグに走ることができておもしろい。

これを応用して、風上に向けて進むことができれば、止まらずに延々と走ることができるはずだ。以下のサイトを参考にして、風上に向けて進むことを試してみたが、推進力が足りないためか、これがかなり難しい。

himajin001.com

そのため、この日はボードを降りて風上に向けて歩き、そこから風を受けて風下に走る、ということしかできなかった。

次回以降は、理論的なことをまとめて、風上に向けて走る方法を考えてみたい。